2022年抗菌薬TDM臨床実践ガイドラインで大幅改訂されたバンコマイシンのTDM指標について、トラフ値からAUCベースへの変更点と臨床での実践ポイントを問うクイズです。
クイズの内容に問題がある場合や、改善のご提案がございましたら、お気軽にお知らせください。
📧 内容についてお問い合わせ70歳男性、体重65kg、血清クレアチニン1.8mg/dL(eGFR 32mL/min/1.73m²)。MRSA肺炎のためバンコマイシン投与開始となった。
2022年抗菌薬TDM臨床実践ガイドラインに基づいて、最も適切なTDM方針は次のうちどれか?
グラム陽性球菌感染症:
🚨 重要な適応制限:
グリコペプチド系抗菌薬の特徴的作用:
💡 薬物動態学的特徴:
成人標準用量:
📊 AUCベース投与設計:
感染症重症度 | 目標AUC24/MIC | 参考トラフ値 |
---|---|---|
一般感染症 | 300-400 | 10-15μg/mL |
重症感染症 | 400-600 | 15-20μg/mL |
⚠️ 腎機能別調整:
絶対禁忌:
⚠️ 慎重投与(特別な注意が必要):
🔍 併用注意薬剤:
投与前検査:
投与中モニタリングTDM実施:3回目投与前後で血中濃度測定腎機能監視:血清クレアチニンを2-3日毎聴力チェック:自覚症状の確認📋 特別な注意事項:点滴速度:Red man症候群予防のため60分以上で投与血管外漏出:組織壊死の可能性があり注意長期投与:4日以上の投与では必ずTDM実施
副作用 | 発現頻度 | 症状・対応 |
---|---|---|
腎機能障害 | 5-15% | 血清クレアチニン上昇→減量・中止 |
Red man症候群 | 3-47% | 紅斑・掻痒感→投与速度調整 |
聴覚障害 | 1-2% | 耳鳴り・難聴→即座に中止 |
血小板減少 | 1-5% | 出血傾向→血液検査監視 |
発症機序:ヒスタミン放出による非アレルギー性反応
症状:顔面・頸部・体幹の紅斑、掻痒感、血圧低下
対応:
併用薬 | 相互作用 | 機序・対応 |
---|---|---|
PIPC/TAZ | 腎毒性増強 | シナジー効果→慎重監視 |
アミノグリコシド系 | 腎・耳毒性増強 | 相加的毒性→併用回避 |
ループ利尿薬 | 耳毒性増強 | 内耳薬物濃度上昇→注意深い観察 |
シスプラチン | 腎毒性増強 | 腎障害相加→TDM強化 |
PIPC/TAZ併用時:
利尿薬併用時:
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※ 重要な注意事項
本クイズは教育目的で作成されています。実際の診療・調剤には必ず最新の添付文書をご確認ください。
最終確認日:2025/6/13