ワルファリンと併用時にPT-INR上昇リスクが最も高い抗菌薬について、薬物相互作用の機序と臨床的対応を学ぶ実践的な症例問題です。
クイズの内容に問題がある場合や、改善のご提案がございましたら、お気軽にお知らせください。
📧 内容についてお問い合わせ78歳女性。心房細動の既往歴があり、ワルファリン3mg/日を継続服用中。前回受診時のPT-INRは2.3で安定していました。
今回、尿路感染症の診断で抗菌薬投与が必要となりました。
この患者に投与する場合、PT-INR上昇に最も注意すべき抗菌薬はどれでしょうか?
スルファメトキサゾール:葉酸合成経路のジヒドロプテロ酸合成酵素を阻害
トリメトプリム:ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害
→ 2つの成分が葉酸代謝の異なる段階を阻害することで相乗的な抗菌作用を発揮
ビタミンK依存性凝固因子(第II、VII、IX、X因子)の肝臓での生合成を阻害し、抗凝固作用を示す。ビタミンKエポキシド還元酵素を阻害することで、ビタミンKの再生を妨げる。
一般感染症:通常成人1日4錠を2回に分割経口投与
ニューモシスチス肺炎:
成人初回1日1〜5mg、小児は0.16mg/kg/日を基準とし、PT-INRを指標に用量調整
目標PT-INR:
重大な副作用:
その他の副作用:
重大な副作用:
併用禁忌:なし
併用注意:
併用禁忌:
併用注意(作用増強):
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※ 重要な注意事項
本クイズは教育目的で作成されています。実際の診療・調剤には必ず最新の添付文書をご確認ください。
最終確認日:2025/9/16