日本調剤株式会社
調剤薬局企業情報

日本調剤株式会社 - 業界第2位の大手調剤薬局チェーンの企業分析

日本調剤株式会社

日本調剤は全国700店舗以上を展開する東証プライム上場の大手調剤薬局チェーン。大学病院・総合病院の門前薬局を中心に、高度な薬学管理と在宅医療に強みを持つ。業界トップクラスの高年収と充実した研修制度が特徴。

総合評価
4/5

企業概要

基本情報
本社所在地
〒108-0014 東京都港区芝五丁目33番11号 田町タワー9階(受付7階)
設立年
1980年
従業員数
6,579人
薬剤師数
4,342人
店舗数
763店舗
調剤薬局数
763店舗

財務情報

売上高
340,300,000,000円
営業利益
6,400,000,000円
事業内容
保険調剤薬局チェーンの経営を中心に、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業を展開。全都道府県に調剤薬局を出店し、約6割が大学病院・総合病院門前薬局、残りが地域密着型面薬局、医療モール型薬局、病院敷地内薬局で構成。後発医薬品使用割合89.3%、在宅医療実施店舗割合97.2%と業界をリード。

勤務環境

就労環境
平均残業時間月20時間
少ない多い
住宅サポート
あり
教育サポート
あり
育児サポート
あり
休暇制度
充実
こんな薬剤師さんにおすすめ
高年収を目指す薬剤師、キャリアアップ・スキルアップを重視する人、大病院での高度な薬学管理に興味がある人、全国転勤が可能で様々な経験を積みたい人、充実した研修制度で専門性を高めたい人、安定した大手企業で長期的にキャリアを築きたい人
注意点・確認ポイント
店舗により忙しさに大きな差があり、大病院門前店舗は特に業務量が多い。全国転勤が前提の総合職は頻繁な異動や他店舗への応援がストレスになる可能性。売上などの数値目標も求められるため、薬剤師業務以外の管理業務も必要。身だしなみなど社内規定が厳格で、自由度は低め。

戦略・成長性

成長戦略
2025年3月期は減益予想だが、これは調剤報酬改定と製造管理上の一時的な問題による影響。長期的には「長期ビジョン2035」に基づき、DX戦略を推進し医療のデジタルトランスフォーメーションをリード。オンライン服薬指導システムや「お薬手帳プラス」などデジタルサービスの展開により、新たな顧客体験を創出。全国展開の強みと高度薬学管理の実績を活かし、今後も安定的な成長が期待される。
事業戦略のポイント
DX戦略によるスマート医療の推進、高度薬学管理(外来がん治療認定薬剤師等)の強化、在宅医療の拡充(実施率97.2%)、後発医薬品の積極活用(使用率89.3%)、全国ネットワークを活かした多店舗展開
編集者ノート
日本調剤は業界第2位の規模と東証プライム上場企業としての安定性を兼ね備えた、薬剤師のキャリア形成に適した企業です。特に年収面では業界トップクラスで、外部認定薬剤師手当(月5万円)など専門性を評価する制度が充実。DX戦略への積極投資やオンライン薬局サービスの展開など、将来を見据えた経営も評価できます。ただし、大病院門前店舗の忙しさや頻繁な異動など、働き方の面では覚悟が必要な部分もあります。

口コミ・評価

総合評価
4/5
メリット
  • 業界トップクラスの高年収(外部認定薬剤師手当月5万円など各種手当充実)
  • 充実した研修制度と専門薬剤師資格取得支援(e-ラーニング、学会発表支援等)
  • 全国転勤可能で配偶者の転勤にも対応可能な柔軟な働き方
  • 法令遵守の徹底によりサービス残業なし(1分単位で残業代支給)
  • 福利厚生の充実(家賃8割負担+4万円、薬代本人負担分全額会社負担等)
デメリット
  • 店舗により業務量の差が大きく、大病院門前店舗は特に忙しい
  • 頻繁な異動や他店舗への応援によるストレス
  • 売上目標など数値管理も求められ、純粋な薬剤師業務以外の負担
  • 身だしなみ等の社内規定が厳格で自由度が低い
  • 残業時間の上限管理により、業務が終わらなくても帰宅を促される場合がある
一般的な評価傾向

転職サイト・企業評価サイト等の情報を基にした一般的な評価傾向をまとめています

共通新卒・若手薬剤師の一般的な評価

新卒薬剤師の場合、大手調剤薬局ならではの充実した研修制度と先輩薬剤師によるOJT指導により、着実なスキルアップが期待できる傾向にあります。一方で、大学病院・総合病院門前店舗では業務量が多く、昼休みが十分に取れないケースも報告されています。

共通中堅薬剤師の一般的な評価

業界トップクラスの年収水準と外部認定薬剤師手当などの充実した待遇が高く評価されています。福利厚生、特に住宅補助制度についても好評です。ただし、全国転勤型の勤務体系により、3-4年周期での異動があることから、家族がいる薬剤師には負担となる場合があります。

共通子育て中の女性薬剤師の一般的な評価

産休・育休制度や復帰後の時短勤務制度、託児所提携などの子育て支援制度が充実しており、ママ薬剤師にとって働きやすい環境が整備されているとの評価が多数見られます。ただし、店舗によっては人手不足により休暇が取りづらい状況も一部で報告されています。 reference: 転職サイト・企業評価サイトの総合評価傾向

共通若手薬剤師の一般的な評価

DX戦略の推進により、オンライン服薬指導システムや「お薬手帳プラス」などの最新技術に触れる機会が多く、特に若手薬剤師のキャリア形成に有益との評価があります。一方で、デジタルシステムへの適応については、年代により習得の負担に差があることも指摘されています。

共通中堅・ベテラン薬剤師の一般的な評価

東証プライム企業としてのコンプライアンス遵守により、残業代の1分単位支給やサービス残業の禁止など、労働環境の透明性が高く評価されています。一方で、残業時間管理の厳格化により、業務完了前の退勤を求められることがあり、翌日への業務持ち越しが発生するケースも報告されています。

注意: 上記は複数の転職サイト・企業評価サイトの情報を基にした一般的な傾向であり、個人の具体的な口コミではありません。実際の職場環境は店舗や時期により異なる場合があります。

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