ドラッグストア薬局長が語る現実：年収600万でも転職を考える理由

大手ドラッグストアチェーン（仮名：A社）に勤めています。ドラッグストアの売り上げランキングトップ10ぐらいに入る大手企業です。首都圏のドラッグ併設の調剤薬局で薬局長をしており、新卒から入社して今4年目になります。

去年3年目のときの年収で約600万円でした。月収は残業時間が10時間ぐらいの月で大体47万円ぐらいです。

3点ありまして、評価制度と人員不足、それと家賃補助の面ですね。評価制度に関しては、うちの店舗は予算の倍ぐらい売り上げていて、会社の売り上げにも貢献しているんですけれども、売り上げが全然上がってないような他の店舗の同期の方が評価されて、昇進したりということもあって、そのエリアマネージャーの曖昧な評価制度には疑問があります。

あとは人員不足のところですが、有給が取りづらいというところで、そこは悩みというか不満ですね。それと家賃補助の件で私事なんですが、今度結婚することで単身者に対する家賃補助約4万円がなくなるので、結婚のタイミングで家賃補助が出なくなるところで不満というか不安があります。

評価の基準はいくつか基準があって、店舗の売上だったり、あとは上長の評価あとは本部の人が抜き打ちで店舗にチェックに来て、それでしっかり清潔さだったり患者対応とかしっかりしてるかっていうところで評価をされてそれで総合的に評価される形です。

上長の評価とかはその人によって結構基準が違うところはありますし、抜き打ちチェックに関しても正直そこはどうでもいいんじゃないかなみたいなところの項目もあってそれで減点されたりもします。例えば何か棚の後ろの方の埃だったりとか、あとは普段聞いていたとしても、たまたま話の流れでお薬手帳の有無を聞き忘れたりしたらそれで減点くらったりとかもあります。

あと昇進はもっと基準が曖昧で、自分は一応薬局長で、本部の方が決めた予算の倍の売り上げを出しているんですけど同じく薬局長で同期がいるんですけど、その同期は特に売り上げとかも上げてない。なんなら少し赤字ぐらいの人もそのエリアのエリアマネージャーの評価で上に昇進してたりしていたので、その昇進の方法は、エリアマネージャーの判断ってところなんですけどマネージャーごとで、曖昧な基準って感じですかね。

マネージャーが厳しかったり、面倒くさがったりしたら、昇進しづらい環境です。やることとか、業務内容は変わらないのに年収にすると、多分40万50万ぐらい変わってくるので正直そこは納得いかない部分はあります。

有給は正直取りにくいところがあります。2ヶ月3ヶ月に1日ぐらい取れるかなっていう感じです。ちょっと慢性的に人手不足ではあるので、他に休日出勤してる人とかもいるので、そっちの休日の確保が優先されて、正直有給は取りにくいですね。

新卒で入ってそのまま4年目なので転職したことはないです。今後転職とかは正直考えているところです。

先ほど言ったように、昇進の面で差をつけられてたりとかがありますけど、収入の面では、もう他のその病院の薬剤師さんとか、調剤薬局、調剤専門の薬局の薬剤師とかと比べると収入の面では不満とかはほとんどないですね。

でもちょっと今4年目になって薬局長も1年間経験させてもらって最近は新しい学びとか、勉強になったなっていうことはほとんどなくなってきたので、正直成長は止まってるかなっていう思いはあります。

今のところの評価としては5段階中4ぐらいはあるかなとは思います。収入もしっかりありますし、早い段階から薬局長を任されたっていうのも経験の面ではすごく良かったのかなとは思います。でもさっきちょっと家賃補助が出なくなるっていうところだったり、あとは経験の面でもちょっとだんだん学ぶことは少なくなってきたのでこの先はちょっと5段階の3とか2とかになっていくかなとは正直思ってます。

給料には家賃補助の約4万円と、薬局長手当として月に1万円が含まれている形です。

ボーナスは夏と冬の年に2回で合計で80万円ぐらいでしたね。

年次の評価によってボーナスの額は変わってくるところです。評価の基準はいくつかあって、店舗の売り上げだったりあと上長の評価、あとは本部の人が抜き打ちで店舗にチェックに来ることがあって、そのときしっかりしているかっていうところの評価ですね。もう体感7割ぐらいの人は大体同じような評価になってくるので、ほとんどの人は変わらない形になります。薬局長とか役職が上の人ほどボーナスが増える傾向ですね。

初任給は住宅手当と残業手当を除いたら34万円でした。

月収は約4万円ぐらい増えています。これには薬局長手当の1万円も含まれてるので、薬局長ではなければ、実際は3万円ぐらい増えている形です。

フルタイムの正社員で週の労働時間は1日8時間掛ける5日で40時間ですね。

休日数は117日です。それにプラス年2回有給が4年目だと14日付与される形です。

残業時間は店舗によるところはあるんですけど、うちの店舗だと10時間から20時間ぐらいの間でおさまることが多いです。結構年末の忙しい時期とか、花粉症シーズンの忙しい時期とかは20時間ちょっと超えるときもあるんですが、体力的にきついと感じることはあんまりないです。

夜勤はうちはほとんどないです。24時間営業の調剤薬局の店舗はほとんどないので、他でも聞いたことはないです。

1日のルーティンは、大体9時前ぐらいに朝起きて支度して9時10分ぐらいに家を出発して、10時前に薬局について薬局を開けます。昼過ぎぐらいまで働いて1時間休憩とって、19時に薬局を閉めて、大体30分ぐらいは毎日残業になっちゃうので、19時半ぐらいに出て、家に帰ってご飯食べたり、お風呂入ったりしたら9時過ぎぐらいになってそこから30分ぐらいいろいろゲームだったり、YouTube見たり、趣味の時間にあてて、それで寝るっていうのが多いですね。

一番ありがたいと感じてるのは家賃補助の約4万円です。他にも一応なんか水族館のチケットとか温泉とかの入浴料が少し安くなるような福利厚生はありますが正直あんまり使ってないです。

これがあってほしいみたいな福利厚生は正直思い浮かばないですけど家賃補助の面をもう少し手厚くしてほしいところです。ちょっと何年目だったか、6年目とかになってくると家賃補助が出なくなるっていうのとあと結婚とかで同居したりすると家賃補助がなくなっちゃうのでそこはちょっともう少し手厚くしてもらえると嬉しいです。

首都圏のドラッグ併設の調剤薬局で働いています。処方箋枚数は月に400枚ぐらいで、毎日1人で一応薬局長としてやらせてもらってます。

うちは教育の制度はあんまり充実していないと思います。新卒のときもそうですね1週間10日ぐらい新卒の研修をして、その後はもうほとんど各店舗に配属、店舗に丸投げっていう感じであんまり教育制度は充実してないですね。

結構うちは古い会社にはなるので割と古い考え方寄りの人が本部の方に多いかなとは個人的には思います。結構コロナのときもオンラインじゃなくて、対面での研修だったりとかも多かったですし、でも、これはどこの会社もそうかもしれないですけど、割と本部の人のやる気というか売り上げアップの強い気持ちっていうのと、薬局の末端の人たちの気持ちっていうのがちょっと薬局の人たちはちょっと意識は低めかもしれないです。

上長に対して相談とかは割とできやすいのかなとは思いますけど経営陣の方々にはあんまり意見は正直できないですね。大手で社員数が多いっていうのもあるのでそこまで上層部まで話が行くのに何個か段階がいるっていうので、経営の方針とかそういうのはあんまり意見を通したりとかっていうのはできないですね。

髪の色は基本的には黒色です。自然なレベルで茶色とかは大丈夫ですけど金髪にがっつり染めたりとかそういうのはできないです。服装は男性は襟付きのシャツで、夏場以外は基本的にネクタイが必須です。正直ネクタイつけてない社員さんもいますけど、本部の人の抜き打ちチェックのときは駄目ですね。

女性は割と服装は緩くて、短すぎるスカートとかでなければ、基本的には大丈夫だと思います。ネイルとかは駄目ですね。アクセサリー系は結婚指輪とか以外は禁止されてる形です。

結構ドラッグストアに向いてるのは、経験の浅い新卒の子だったりとか、あとは子育て世代のママさんとかはすごく向いてるのかなとは思います。

ドラッグストアの特徴って結構年収は最低保障が高くて、とにかく薬を渡して、処方箋を多く捌くっていうのが求められているところではあるので最初から収入が高くて、捌く能力がつけられるっていう意味では、新卒の子とかはすごく向いてると思いますしママさんだったりも産休育休とか取ってる人は多いのでそこは働きやすい環境にあるのかなとは思います。

合わない人はいくつかいるとは思うんですけど、ぱっと思いつくのは、将来薬局を開局して独立したい人とかは、ちょっと経営面とかの勉強はできなくてちょっと向いてないかなとは思います。あとは、仕事にやりがいを求めるやりがい重視の方とか、あとは休みが取れないともうどうしても耐えられないっていうような人とか、人間関係のところがコミュニケーションうまく取れない人とかは、店舗ごとの人間関係で割と合わなくてやめるって方も多いです。

印象的だったのは、僕が最初の配属の店舗の大体40代ぐらいの薬局長のことなんですけどその人ちょっと体調が普段からあまり良くなくて、背中が痛かったりとか、頭痛がしたりめまいとかがあったり頻繁に早退だったり欠勤っていうのを繰り返してたんですけどそんな人でも薬局長とかは、降ろされずにやってたっていうのは印象的です。

一応溜まってた有給の範囲内で休んでただけなので権利といえば権利なんですけど急に朝出勤できないとかもあったのでそうですね。そういう他の会社とかでやっていけないような状態の人でも、薬局長とかをしっかり任されるっていうのは、そういう人にこそ、言い方悪いですけどちょっとできない人ほど旨味を感じるような大手のドラッグストアそういう制度にあるのかなとは思いました。

転職先は経営面とかを学べるような中小の薬局だったりは、興味はあります。あとは、収入がいいっていうところで派遣の薬剤師とかもちょっと魅力的かなとは思いますけど、あんまり長く働くようなところではないのかなと思います。

将来的にそういう薬局を独立して開局したいなっていう気持ちはあるんですけどなにせ業界が逆風ですし、経営面とかも全然わからないような状態なので、そこを勉強したり、何か戦略の面が固まってから独立とかできればなとは思っています。

理想の職場の第1優先は、やっぱり人間関係だと思います。人間関係が良くてその後に休日だったり、休日のとりやすさとかのワークライフバランスだったり収入面だったり、評価制度っていうのが続いてくるかなと思います。

転職で一番に来るのは、新たな経験を積めるかっていうところと、次に休日だったりの有給の取りやすさだったりのワークライフバランスその後に収入面ですかね。最悪収入はちょっと下がったり、多少ぐらいだとありがたいんですけど経営の面だったり、そういう新しい学びを得られるっていう職場が理想です。

そうですね。その後に有給とかのワークライフバランスを保ちつつっていうところですかね。

うちのキャリアパスは薬局長を3年目から5年目ぐらいで任されてその5年から10年ぐらい薬局長をやって、成績とかが良ければエリアマネージャーになるっていう人が多いと思います。でもエリアマネージャーになっても、もう休日出勤とかは当たり前ですし誰かそのエリアに体調不良者だったりが出たら、もう応援に入るとか、応援出勤で応援っていうのは当たり前なので、まともな人間ができるような職場環境ではないと正直思いますので僕は絶対やりたくないですね。

悩みによってできるアドバイスも変わってはきますけど、一番多い悩みってやっぱり薬局だと人間関係なのかなと思いますのであんまりメンタルを壊さないうちに、薬剤師っていう強い資格があるので、転職するっていうのも一つの手なのかなと思います。