抗てんかん薬バルプロ酸ナトリウムの血中濃度モニタリング(TDM)の実践、カルニチン欠乏による高アンモニア血症の機序と対処法について、上級レベルの臨床知識を問うクイズです。
薬剤:バルプロ酸ナトリウム
分類:抗てんかん薬、気分安定薬
学習ポイント:
- •バルプロ酸による高アンモニア血症は、カルニチン欠乏が主要な原因である
- •バルプロ酸の有効血中濃度は50-100 μg/mLが基本だが、150 μg/mLまで許容される場合もある
- ...他3項目
片頭痛予防薬として使用される医薬品の中で、適応外処方となるものを見極める上級問題です。保険適応の有無と臨床的有用性の違いを理解し、医師の処方意図を適切に把握できる薬剤師を目指しましょう。
学習ポイント:
- •アミトリプチリンは片頭痛予防に有効だが保険適応はない
- •頭痛診療ガイドライン2021でGroup 1(有効)に分類
- ...他3項目
吸入ステロイド薬フルタイドとCYP3A4阻害薬(特にリトナビル)との重篤な相互作用、医原性クッシング症候群の発症機序、適切な代替薬選択を含む上級レベルの臨床問題です。
薬剤:フルチカゾンプロピオン酸エステル
分類:吸入ステロイド薬(副腎皮質ホルモン剤)
学習ポイント:
- •リトナビルはCYP3A4を強力に阻害し、フルタイドのAUCを約350倍上昇させる
- •吸入ステロイドでも、CYP3A4阻害薬との併用で医原性クッシング症候群や副腎抑制を起こす
- ...他3項目
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の先駆けであるロサルタンについて、活性代謝物への変換、CYP2C9遺伝子多型の影響、尿酸低下作用を踏まえた複雑な症例での薬物選択と投与設計を問う上級レベルのクイズです。
薬剤:ロサルタンカリウム
分類:アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
学習ポイント:
- •ロサルタンはプロドラッグで、活性代謝物E-3174への変換にCYP2C9とCYP3A4が関与する
- •CYP2C9 IMでは活性代謝物への変換が軽度低下するが、臨床的影響は限定的
- ...他3項目
非結核性抗酸菌症(MAC症)治療におけるクラリスロマイシンの投与法、耐性問題、多剤併用療法について、実臨床で必要となる専門知識を問う上級者向けクイズです。
薬剤:クラリスロマイシン
分類:マクロライド系抗菌薬(14員環マクロライド)
学習ポイント:
- •MAC症治療でクラリスロマイシン耐性が判明しても、クラリスロマイシンは中止せず継続する
- •クラリスロマイシンとアジスロマイシンは完全な交叉耐性を示すため、変更は推奨されない
- ...他3項目
2022年抗菌薬TDM臨床実践ガイドラインで大幅改訂されたバンコマイシンのTDM指標について、トラフ値からAUCベースへの変更点と臨床での実践ポイントを問うクイズです。
薬剤:バンコマイシン塩酸塩
分類:グリコペプチド系抗菌薬
学習ポイント:
- •2022年ガイドラインでトラフ値からAUCベースのTDMに大幅変更
- •重症例ではAUC24/MIC比400-600を目標とし、2測定点での算出が推奨
- ...他2項目
アミオダロンの重篤な副作用、薬物相互作用、モニタリング要点について、最新のPMDA安全性情報を基に作成された臨床実務クイズです。
薬剤:アミオダロン塩酸塩
分類:Vaughan Williams分類 Class III抗不整脈薬(多チャネル遮断型)
学習ポイント:
- •間質性肺炎は1.0%の頻度で発生し、致命的となる可能性があるため最重要の監視項目
- •初期症状(乾性咳嗽、労作時呼吸困難)は軽微で見逃しやすく、定期的な胸部X線が必須
- ...他3項目
ワルファリン服用中の心房細動患者にアミオダロンを導入する際の具体的な用量調整と適切なモニタリング方法について、最新のエビデンスに基づいた実践的判断を問うクイズです。
薬剤:アミオダロン塩酸塩
分類:Vaughan Williams分類 Class III抗不整脈薬(多チャネル遮断型)
学習ポイント:
- •アミオダロン200mg/日投与時はワルファリンを約30%減量(3mg→2mg)
- •相互作用は主にCYP2C9阻害によるワルファリンS体代謝の抑制
- ...他3項目
治療域が狭いジゴキシンについて、P糖蛋白質を介した薬物相互作用、TDMの適切な実施方法、中毒症状の早期発見など、薬剤師に必要な実践的知識を確認するクイズです。
薬剤:ジゴキシン
分類:ジギタリス配糖体(強心配糖体)
学習ポイント:
- •クラリスロマイシンとの併用でジギタリス中毒入院リスクが14.8倍増加する
- •P糖蛋白質阻害によりジゴキシンの腎排泄が阻害され血中濃度が上昇する
- ...他3項目
アナフィラキシーの重症度を適切に判定し、アドレナリン(エピネフリン)の投与タイミングと方法を正確に判断する実践的な薬剤師向けクイズです。2022年ガイドライン準拠。
薬剤:アドレナリン,エピネフリン
分類:カテコールアミン系昇圧剤(交感神経刺激薬)
学習ポイント:
- •Grade 2中等度でも呼吸器症状があればアドレナリン筋注適応
- •筋肉内注射は大腿外側部(外側広筋)への投与が標準
- ...他3項目